高齢化が進む日本では、生命科学におけるアンチエイジングの研究が盛んに行われています。
そこで注目を集めているのが、細胞の若返りを促す「サーチュイン(長寿)遺伝子」のはたらきです。
サーチュイン遺伝子を活性化させることで、以下のような様々な老化現象の改善が期待できます。
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サーチュイン遺伝子を
活性化させるNMNとは
NMNはビタミンに似た物質で、体の中で自然に作られています。体内での生産量は年齢と共に著しく減少し、50代では20代の半分にまで低下していると言われています。
NMNは体内でさらにNAD+というエネルギー生成に重要な補酵素に変換されます。NAD+は細胞膜を通らないという難点がありますが、体内でNAD+が生成される前の物質であるNMNは、すぐに体内でNAD+に変わることが動物実験で確認されています。
動物実験では、体内のNAD+量の上昇が代謝や糖尿病・心臓疾患・神経変性疾患や免疫機能の衰えなど、老齢化疾患の分野で有望な結果を示し、サーチュイン遺伝子を活性化させ老化を遅らせるという特性を示しました。
- 代謝UP
- NAD+は、正常なミトコンドリアの機能と安定的なエネルギー供給を保持するのに必要な要素です。老化と高脂肪な食事は、体内のNAD+量を減少することが確認されています。動物実験の研究によると、NAD+補填剤を摂取することで、被験マウスは食事と加齢による体重増加が緩和され、運動能力を高めることが確認されました。
- 心臓機能UP
- 血管の老化といわれている「動脈硬化」は高血圧の原因や心臓発作に繋がる心臓肥大の原因となります。マウス実験では、NAD+補填剤が心臓のNAD+量を増やし、血流不足によって生ずる心臓損傷を防ぎ循環機機能が改善されたことが報告されています。
- 免疫機能UP
- 年をとると免疫機能が衰え、病気になりやすくなると言われていますが、最近の研究結果では、NAD+量が炎症をコントロールし、免疫反応や加齢の中での細胞の生き残りに対して重要な役割を果たしていることが示唆されています。その研究では、免疫障害に対するNAD+の治療効果の可能性が提示されています。
NMN点滴でNAD+を増強!
NAD+を直接体内に摂取することは出来ません。つまり、NMNを摂ることがNAD+の生成、更にはサーチュイン遺伝子の活性化に繋がります。
食品にもNMNは含まれていますが、非常に微量です。その為、NMNはサプリメントによる接種が主流になっていますが、静脈注射の場合は身体の各所のNAD+が上昇することが分かってきました。
当院では「NAD+増強法」として定期的なNMN点滴をお勧めしています。
料金
150mg 1回/38,500円(税込)
250mg 1回/66,000円(税込)
※自由診療のため全額自己負担となります。
副作用
今のところNMN点滴治療に特有のリスク・副作用の報告はありませんが、稀に血管痛や点滴治療全般に見られる点滴針刺入部付近の内出血、痛みが見られることがあります。
注意事項
本治療に用いる未承認医薬品等は、衣料品医療機器等法上、未承認の治療法です。ただし日本では、未承認医薬品を医師の責任において使用することが認められており、院内調剤(一部外部委託)として適法に調剤しております。
また、効果には個人差があり、治療効果を保証するものではありません。治療の過程で異常を感じた場合には、必ず医師の診断、指示に従ってください。重大な副作用の報告は現時点ではありません。